【備忘録】RTMPサーバーを構築する方法

準備

初めに使用するサーバーはUbuntu 20.04 LTS conoha の環境で進めていきます。

コンソールを開き

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

を実行し、一応再起動してください。

次に

sudo apt install nginx libnginx-mod-rtmp

設定

お好きなエディタで /etc/nginx/nginx.conf を開き以下の内容を好きな場所に追加します。

rtmp {
  server {
    listen 1935;
    chunk_size 4096;
    application live {
      live on;
      hls on;
      hls_path /var/www/html;
      hls_fragment 5s;
    }
  }
}

設定を保存して再起動すれば

OBS等のソフトからライブを始められるはずです。

rtmp://{IP}:1935/live/{好きな名前}

視聴も↑か、 /var/www/html ないにある {好きな名前}.m3u8 を参照してください。

 

認証機能

ここから本題・・・。

テーマとしては例えばYoutubeのようなライブ機能でただURLにアクセスしても意味がないもの

これは例えばスパムだとか、Botを通して大量のパケットだとか、サーバーの容量を圧迫しないようにするため。

認証を踏むことで例えば同時に配信できる数に制限をかけたり、視聴用のページをカスタマイズすることができる。

設定項目に以下を加える

on_publish http://{IP}/{認証ページ}

また配信終了の合図は

on_publish_done http://{IP}/{認証ページ}

また以下の設定を追加することでアーカイブを残すことができるが、

これはサーバーの容量と相談しながら決めたほうがよい。

hls_cleanup off;

認証にPOSTかGETを使用するかは

notify_method get;
notify_method post;

できまる。

認証の仕組み

特に難しいことはなく、POST または GET された データにある配信用のキーが登録または許可されているものかどうかが分かればいい。

ただし、HTTP 200 コードだとすべて許可になるため、必ずそれ以外の値を返すようにした方がいいだろう。

また配信用のキーは name プロパティに格納されている。

 

統計情報

以下のサイトが参考になるだろう。

https://github.com/arut/nginx-rtmp-module/wiki/Getting-number-of-subscribers

 

参考文献

https://ccbaxy.xyz/blog/2020/05/05/video2/

データの取り扱いが簡単になるPacketクラス

使用するメリット

データの終端など意識することなく読み書きが可能

デメリット

少ないデータのやり取りでは逆にデータ量が増える

public enum PacketType {
  BINARY,
  META,
  KEEP
}

public class Packet {
  public Packet(PacketType type, byte[] data)
        {
            this.Type = type;
            this.Data = data;
        }

        public PacketType Type { get; protected set; }
        public byte[] Data { get; protected set; }

        public int BinarySize
        {
            get
            {
                return Data.Length;
            }
        }
}

public class PacketWriter {
  public PacketWriter(Stream stream) {
    this.stream = stream;
  }
  private Stream stream;
  public Packet Read() {
    byte[] sof = new byte[4];
    int ty;
    byte[] buffer;
    stream.Read(sof, 0, sof.Length);
    ty = stream.ReadByte();
    int size = BitConverter.ToInt32(sof, 0);
    buffer = new byte[size];
    stream.Read(buffer, 0, size);
    PacketType type = (PacketType) ty;
    return new Packet(type, buffer);
  }
  public void Write(Packet packet) {
    int size = packet.Data.Length;
    byte[] sof = BitConverter.GetBytes(size);
    byte type = (byte) packet.Type;
    stream.Write(sof, 0, sof.Length);
    stream.WriteByte(type);
    stream.Write(packet.Data, 0, size);
  }
}

NetworkStream でOverflowExceptionが発生する

タイトルの通りなのですが、NetworkStreamを使用してデータのやり取りをしているときにOverflowExceptionが発生することが多かったのでその解決策をまとめておきます。

前提条件

  • データを送る際に Packetクラスを使用してラッパしている
  • PacketWriter を使用して読み書きを行う

 

発生原因

完璧に調べているわけではないですが、

Packetクラスでラップしているため実際のデータより少しデータが多くなることと、

読み書きの速さがとてつもなく早いことが原因だと判明しました。

解決方法

ずばりもっとも簡単な解決方法は帯域を制限することです。

具体的には Packetをラップして送るたびに カウンタの値を1増やし、

カウンタの値がXで割れるときに待機処理させるだけです。

int count = 0;

while(条件) {
  // データの送信処理
  count++;
  if (count % 10 == 0) {
    // 10回毎に 1ms 待機する
    Thread.Sleep(1);
  }
}